長野マラソン

なぜ、長野マラソンに出るのですか?と聞かれる。改めて考えると、よくわからない。ある人は沿道の応援がすごいと言う。でも、応援なら、奈良マラソンや高知龍馬マラソンも負けていなかったと思う。オリンピック関連施設を巡るコースが楽しいと言う人もいる。スタジアムやスケートリンクをまわるのでその通りかもしれない。でも、そんなもの見るためにわざわざ長野まで行くだろうか?少なくとも僕はそれほど興味を持てない。高橋尚子さんを始めゲストランナーが充実しているのはそうかもしれない。けれど、ゲストランナーは申し込み時には決まっていなかったはずだ。少なくとも僕は知らずに申し込んだ。

 
コースは長野県にしては平坦だけど、微妙なアップダウンもあり、走りやすいとは言えない気がする。そんなの気にならないよ、という人は少数派だろう。4月にある大会にしては、東京より少し気温が低いので走りやすいと言うのはある。
 
でも、結局のところ、長野マラソンは人気があるからみんな出るのではないだろうか。以前、雑誌でマラソン人気ランキングを公表していたときは、1位か2位の常連だった。東京マラソンができてからは1位は取れなくなったけれど、その前は1位が指定席だった。今年も、申し込み開始から26分で締め切られた、というニュースが出ていた。
 
なんとなく、人気があるから申し込んでしまった、そんな気がする大会である。
 
人気はあるものの、長野市はホテルが少なく、遠く上田市志賀高原のホテルの案内が届く。志賀高原などのリゾート地にはバスがセットになっていて、ランナーが困らないようになっている。ゼッケンは前日に長野市内で受付をしないともらえないので、東京からの日帰りは不可能である。長野駅前のほぼ全てのホテルをJTBが事前に押さえて、それをまとめて再販する仕掛けになっている。これは機能していれば便利なのだが、アクセスが集中するとサイトがスローダウンして予約ができない。Twitterでは二次予選と揶揄されていた。
 
なんとかこの二次予選を通過して、SAIHOKUKANというクラシックホテルを予約する。良心的な値段だったが、プロのホテルマン然としたサービスがすばらしかった。
 
レースの前日は、昼食にパスタの大盛り、夕食はSAIHOKUKAN HOTELの牛タンシチューとかにクリームコロッケを食べた。美味しかったし、量も満足だった。
 
前日受付は長野駅からシャトルバスに乗っていく。料金は200円。お釣りは出ない。そんな金額、エントリーフィーに含めておいて欲しい。実際、レース当日の長野から北長野駅までのJRは無料だ。たまたま小銭がなく、両替をしてもらった。古いバスの仕様で、1000円を両替すると、必ず10円玉を含めて返してくれる。そして、運転手は「その10円玉で払ってください」と言う。そうしないと両替ができなくなってしまうのだそうだ。
 
受付を終えて、バスで再び長野駅へ。ホテルまで歩く途中のローソンで朝食を調達。菓子パン二つとおにぎり二つ、バナナ、トマトジュース。これだけで1500kcalある。ホテルにチェックインして、少し横になると、とたんに眠くなり、3時間近くも寝てしまった。そして、食事に行って戻ってきてまたすぐに寝てしまった。風呂も入らず、ゼッケン止めなどの支度もしないまま、9時くらいに寝てしまったような気がする。
 
レース当日は4時半に起きて支度、食事。おにぎり一つを残して5時半に食べ終えた。レースは8時半スタート
のため、3時間前に食べ終えることができた。嫌いなバナナも食べた。最近2レース続けて痙攣で立ち止まっているので、トマトジュースも含め、カリウムを多めに取ることができた。
 
風呂に入り、6時半にチェックアウト。荷物は最小限を持って、残りはホテルに預ける。駅に向かって歩こうとすると、ホテルのバスがやってきた。「どこに行くのですか?」と聞くと、マラソンの会場までとの答え。これぞ渡りに船、ならぬ渡りにバス。どうやら、他の客が依頼していたらしいのだが、まだ空きがあるということなので、便乗させてもらう。JRを使うと、合計で30分くらい歩かないといけないはずだったので、とても助かった。しかも座っていける。最後に残しておいたおにぎりを食べる。痙攣に効くという芍薬甘草湯を飲む。痙攣対策は万全のはずだ。
 
トイレを済ませ(すいていた)、満開の桜の下で休む。30分前に荷物を預け、整列する。並びながらストレッチをする。長野マラソンは最初の5キロが上りだ。自己ベストを出すには、遅くともここを22分30秒で通過する必要がある。その後は10キロ地点で元の標高まで下り、あとはほぼ平坦になる。「ほぼ」平坦というのがくせ者で、微妙なアップダウンが続く。
 
スタート直後は渋滞を抜け出せず、1キロに5分7秒を要する。その後は徐々にペースを上げて上り坂をキロ4分半程度のペースで抜ける。きつくはない。
 
15kmで大通りに入る。ここで、19km地点の選手とすれ違う。既に先頭の選手は先に行ってしまっているようだ。
 
20kmで高速道路に入る。
 
…..
 
5’10” 4’27” 4’27” 4’28” 4’27” 5km 22’59”
4’44” 4’24" 4’24” 4’20” 4’19” 10km 45’10” 22’11”
4’24” 4’25” 4’21” 4’22” 4’23” 15km 1:07’05” 21’55”
4’27” 4’53” 4’20” 4’32” 4’32” 20km 1:29’49” 22’44”
4’37” 4’19” 4’43” 4’39” 4’46” 25km 1:52’53” 23’04”
4’44” 4’38” 4’32” 4’46” 4’38” 30km 2:16’11” 23’18" 
4’42” 4’47” 5’01” 4’54” 4’47” 35km 2:40’22” 24’11”
4’42” 4’45” 4’39” 4’43” 4’33” 40km 3:03’44” 23’22”
4’55” 5’06” 0’59             42.195km 3’14’45” 11’01"