よこはま月例マラソン20km
「ヒットが最高の薬なんです」
プロ野球をテレビ観戦しているときに、解説者がよく言う言葉だ。不振のバッターが、1本のヒットで調子を取り戻すことを言うらしい。この言葉の意味を、今まで深く追求してこなかった。ポテンヒットでも、ボテボテの内野安打でも良いということだ。
サッカーの本田選手は、ゴールというのはケチャップと同じ、出る時にはドバドバ出ると言ったらしい。当を得た表現で、しかもユーモアがある。
マラソンを続けていても、ずっと好記録が出ないことがある。それも、ある程度十分と考えられる練習を続けていても、それだけでは良い記録は生まれない。マラソンだけでなく、他のスポーツでも同じだと思うのだけど、一つのシーズンが終わり、次のシーズンに向けて切り替えていっても、次のシーズンが前と同じように良いシーズンになるとは限らない。
シーズンの後半になっても、全然調子が上がってこない。市民ランナーであれば、記録が自己ベストより5分10分遅い程度で済むかもしれない。でも、プロのスポーツになると、ほんのわずかな調整の遅れが致命的な不調に直結するのかもしれない。
今日はよこはま月例という小さな大会だったが、20kmのレースで約2年ぶりにこのコースでの自己ベストだった。2年前よりも、25秒だけだけど、短縮した。フルマラソンでの20km地点通過がもっと速かったことだってあるので、これで復調したと判断することは難しい。
でも、ちょっとしたきっかけが、次の練習を前向きな気持ちにさせてくれる。練習の仕方や食事の摂り方に気を使うようになる。そんな変化につながるのではないかという予兆のようなものがある。
きっと野球選手だってサッカー選手だって同じなのだろう。ちょっとしたきっかけが、次の準備につながる。だからポテンヒットが薬になるのだ。一つのゴールが次のゴールにつながるのだ。
20km 1:25'52"
2.5kmごとのタイム
9’58” 10’27” 11’32” 10’40” 10’42” 10’52” 10’48” 10’29"
日銀券ルール
日銀によれば、銀行券ルール(日銀券ルール)とは、以下のことだそうです。
なお、「銀行券ルール」とは、2001年(平成13年)3月の金融政策決定会合で決定された、「金融調節上の必要から行う国債買入れ」を通じて日本銀行が保有する長期国債の残高について銀行券発行残高を上限とするという考え方です。
白川総裁時代の2012年8月に、初めてこの上限を突破しました。
2016年2月10日現在、長期国債残高は294兆円、銀行券発行残高は94兆円です。日銀は自ら定めた国債買い入れの上限の3倍以上の長期国債を保有していることになります。
国債買入オペについての考え方を教えてください。 また、いわゆる「銀行券ルール」について教えてください。 :日本銀行 Bank of Japan
スターバックスは危険な飲み物か
アクション・オン・シュガーは、スターバックスが提供するドリンクに含まれる砂糖の量が「危険なレベル」に達していると主張しているらしいです。
この主張によると、最も砂糖含有量の多い最大のドリンクで99gの砂糖が使用されているとのことです。
マクドナルドでも同様の意見を聞きます。しかし、この主張に反対します。
問題点1: 問題は一人当たり1日の摂取量ではないのか
スターバックスは顧客のニーズに対応するために様々なサイズのドリンクを提供しているはずです。砂糖の絶対量が問題であれば、スターバックスはベンティサイズの提供をやめればいいだけですが、それならばグランデサイズを2杯飲む人だって出てきます。しかし、アクション・オン・シュガーはグランデ2杯ならば問題はないと言っているのです。
逆に、1個の商品に含まれる砂糖量を問題にするのであれば、ホールケーキを糾弾すべきです。5号サイズのホールケーキには、スターバックスのあらゆるドリンクよりも多くの砂糖が使われていると考えられます。
おそらく、アクション・オン・シュガーはホールケーキはシェアされることが前提で、スターバックスは一人が飲むことを暗黙の了解としているようです。しかし、買った商品をお客様がどう扱うかはライフスタイルの違いでしかありません。
規制するならば、1日当たりの砂糖摂取量で規制すべきで、一つの店舗が1回の提供に含まれる砂糖量で規制すべきではありません。
問題点2: 砂糖だけが問題か
砂糖には依存性があるというのはほぼ確かなようです。高カロリー食品は報酬系に作用して食欲抑制ホルモンの働きを圧倒してしまうという研究報告があります(The Food Addiction(SCIENTIFIC AMERICAN September 2013) )。この研究では、肥満者はアルコール、コカイン患者と同様にドーパミン受容体が不足しているとまで書かれています。
しかし、これは砂糖という単体の食品ではなく高カロリー食品全般に見られる特徴です。砂糖だけを悪者にするのは正しくありません。恐らく、脂肪や、食欲を増進する塩分なども含めて規制をする必要があると思います。
問題点3: 手段が目的化している
アクション・オン・シュガーは、「砂糖のような体に悪いものを提供するのはけしからん」と主張しています。しかし、本来の目的は、「多くの人が健康に暮らせる世界を実現することで、医療費を抑えよう」ということではないでしょうか。健康に暮らすために砂糖の総量を抑えることは重要ですが、体脂肪率が10%程度のスポーツマンの砂糖摂取量を減らしたところで、健康になる度合いは限られてくるでしょう。
人間が健康に暮らせるためには、食べ物だけでなく、衛生環境、運動、睡眠、ストレスなど多くの因子が関わってきます。これらを総合的に見ていく必要があると思うのです。
結論: 目的に沿った規制を
中には砂糖に課税せよという過激な意見もあるようですが、糖分は、安価に入手でき、生きていくために必須のカロリーが摂取できるという点ではなくてはならないものです。
問題は、高カロリー食品の摂りすぎにあるわけですから、理想的には、1日当たりの糖質と脂肪の総摂取量のうち、運動で消化できなかったものを課税対象にするのが良さそうに見えます。これを定量的に一人一人計測することは困難です。もし、食事に関する不健康を減らすための規制を導入するのであれば、BMIまたは体脂肪率に課税することを提案します。スターバックスやマクドナルドを糾弾すべきではないと考えます。
原油が下がると円高になる
原油価格が下落し世界経済が混乱すると安全資産である円が買われて円高になる。
この、一見筋が通っていそうでよく分からない相関関係について考えてみました。
そもそも円や日本国債はそれほど世界からは信用されていないと思うのです。格付けだってそれほど高いわけではありません。政府債務がGDPの2百数十%もある国の通貨は外国から見たら信用できませんよね。
世界経済が混乱して他国の通貨が弱くなるから相対的に日本円が買われるかといえば、そんな単純ではありません。
日銀は極めて大規模な量的緩和を行っていますが、これはCPI(消費者物価指数)を上げてデフレから脱却するためです。CPIが上がるまでの時限措置ですから、いずれはやめないといけないのです。そして、量的緩和を止めてしまうと、これまで買い支えていた日銀が買ってくれなくなるわけですから、国債価格は下がります。国債価格の下落は円という通貨の下落につながり、円安になります。
従って、CPIが上昇すれば、量的緩和の終了が近づくので、円安になります。
では、原油価格が下落するとどうなるでしょうか。電気代やガソリン代だけでなく、物流費が転嫁されているあらゆる商品の値段が下がり、デフレになります(またはインフレ率が下がります)。デフレになれば量的緩和の終了の時期が遠のくので、国債価格の下落の日も先送りされます。
国債価格が下がらないことが分かれば、日本円は安全資産であると考えられるので、円が買われることになります。
風が吹けば桶屋が儲かるような話ですが、これが「原油が下がると円高になる」真相ではないかと想像いたします。